テクサレバナ

俺は、急いで走った。


カレンを置いて。




あの場所へ。


あの手腐花のところへ。




無我夢中で、前を向いて、走った。




確かめないと。


確かめないと……………………。




そして、俺は手腐花のところへ着いた。


赤に染まった手腐花は、風にゆらゆらと揺れていた。




俺は、手腐花の赤い花の数を数えた。




「一、二、三、四、五……………………」




おかしい、一つ足りない。


どうして、どうしてなんだ!?