テクサレバナ

そのとき、一つの花がひらりと、空から舞い落ちてきた。


雪のように白くて美しい、手腐花の花が……。


そして、手腐花の花はゆらりゆらりと落ちていき、森井の体の上に落ちていった。


白かった手腐花はあっという間に、森井の血で真っ赤に染まっていく。




同じだ。


あの時と、近江のときと同じだ…………。




手腐花の白い花が落ちて、血で赤く染まって…。




また、俺のせいで、死んでしまった…………。


俺と、手腐花のせいで……。