テクサレバナ

気付けば、空はオレンジ色に染まっていた。


腕時計を見ると、5時ちょっと前といったところだった。




大丈夫だろうか、森井達はまだ無事だろうか……父さんと母さんも、一応忠告はしたけど、本当に大丈夫か……………。




俺は疲れ果てて、ふう、とため息を吐きながら、またいつもの癖で下を向いて歩いていた。




俺のせいで、俺のせいで誰かが……誰かが死んでしまうのは、もう、いやだ……。


手腐花の呪い、絶対に止めないと……………。




その時だった。


また、俺はどんっと誰かにぶつかってしまった。




「たたた……すみませ…………………」




顔を上げると、そこには森井がいた。




「なんだ、また田中じゃん」