テクサレバナ

「田中なら、中庭だけど……」




私は女の子に、田中の居場所を教えた。


すると女の子は、




「ありがとう」




と、桜色の唇を動かせて、中庭に向かっていった。




「なんだったんだろ、あの子…………」


「さあ…他校の子かな?


それにしても、田中に用事だなんて…あんな美少女が。


隅に置けない奴ですな」




冗談っぽく、明子が言った。