テクサレバナ

「ど、どう?」




緊張した様子で、如月が俺に言う。




「お、美味しいよ。すごく」


「ほんと?良かったぁ♪


朝5時から起きて作った甲斐があったよ!」




あ、朝5時から!?




「そ、そうなんだ」




そう言いながら、俺はたまご焼きをひとつ、口に含んだ。




……こちらも味付けが濃い。


塩が入りすぎているようだ。




しかし、わざわざ朝5時から作ってくれたとなると、文句も言いにくい。




「すっごく美味しい」


「良かった~~。


料理するのはあんまり得意じゃないから、失敗してたらどうしようって、ずっと心配してたの」




そう言いながら、彼女は自分のお弁当に入っていたたまご焼きをひとつ、口に含んだ。