幼なじみがイケメンをこじらせたんですが。

「ふうん?
 軽薄……かねぇ? オレとしちゃあ、キレイなモノって大好きだし。
 大歓迎なんだけどなぁ」


 なんて。


 首をかしげる希良の様子を見ながら、わたし、空琉の袖を引っ張った。


「空琉! この人一体誰?」


 けれども。


 聞いた相手は空琉のはずなのに、答えた相手は希良だった。


「ああ、オレ、雪村希良。
 空琉とは、二か月年下の弟になるかな?
 今日から、この聖城高に入るんで、よろしく!」


 そう言って、にこ、なんて笑って見せたけど!


 何だか、いろんなことが、中途半端な感じする。


 だって!


「雪村っ……て。
 空琉と、希良。
 良く顔が似ているけど、二か月年下ってコトは、双子でも兄弟でも……無いよね?」