幼なじみがイケメンをこじらせたんですが。

 上は、学校指定のシャツだけど、ズボンがジーパンって言うところが、すごく不思議。


 長い脚が強調されてて、かっこいいな~~って改めて思うけど!


 表情は怒りMax状態だって、誰が見ても良く判る。


 そんな状態で、昇降口に駆けこんで来た本物の空琉を見て、希良が、へらっと笑った。


「やあ、兄貴。
 今日はずいぶん遅い登校じゃん?
 サッカーの朝練が無ぇ時っていつも、こんな感じに来てんの?」


「何が兄貴だ! ふざけんな!
 勝手に俺の髪を愉快な色に染めやがったくせに!
 リセットしたら『黒』の染料を予備の分まで洗面台に流すし!
 挙句に俺の制服着て行きやがって!」


 えええっ……!