「へへ

朝は隣の席のひなのちゃんからチョコ貰うからいいんだよ」






「‥‥‥そう」





無邪気に嬉しそうに話すせなを見て、黒い感情が心を覆う。



うん、ムカつく。




ひなのちゃんって一体誰よ?



ふわふわと、髪の毛を揺らしながら楽しそうに話すせなを見て、胸がきゅっとなる。





私以外の女子とはなさないで。



なんて




言えたら楽なのにね。








無邪気で鈍感でふわふわしてるせなが、
私に持っている感情は恋愛感情ではないことを、私はよく理解している。