教室を出てから、私の足は保健室へと向かう。



その間にも考えてしまう朝の電話。



しかも、私がいなかったらひなのちゃんと帰るとか言い出すし。




どこかで、わたしはせなの中での特別な存在なんだと、漠然と思っていた。


だからこそ、わたしがいなくても代わりなんていくらでもいるんだよ。といわれたみたいで辛かった。




もう、アキラの作戦なんかに乗らずに素直になってせなの側に居ようかな‥‥‥‥。



すきになってくれなくたっていいよ。


ただそばにさえいてくれるのなら。






鼻の奥がツンとしたけど、どうにか堪えて保健室のドアを開いた。