「てかさ」




いつも通りなせなをボーッと見ていれば、アキラが言葉を発した。






「わりぃんだけど、今日もコイツ借りるわ。

帰り譲ってくんねぇ?」





「‥‥‥‥‥‥‥」






「は!?」









最後のは!?はもちろん私‥‥‥‥‥‥。




アキラこいつ何考えてんの?その作戦は意味ないってさっきも‥‥‥‥‥‥‥‥‥っ





「いーよ」






‥‥‥‥‥‥‥‥‥ほら。







アキラの問いに答えたのはもちろんせなで。


その顔にはいつもと同じ可愛らしい表情がうかんでいる。






「おーサンキューな」




そう一言いうと、アキラは私の頭をぽんっと撫でると自分の席に向かって歩いていった。






こんな作戦意味ないのに‥‥‥‥‥‥。





「ねぇ、ちー」






私の名を呼んで、私の頰を撫でるせな。




いつものことだけど、こーいうの本当心臓にわるい‥‥‥‥‥‥。