吹悠は一人残された部屋の中、今後の事を考えていた。


すると

部屋の入り口から、2人の男が入ってきた。
一人は茶色のかかった日本人離れした青年、一人はチリチリの黒髪の青年だった。




…あれ。

……あれれ。

『お前らはあの時の!』

思わず腰に手を当て刀を抜こうとするが、刀は那津に取られていて虚しく手をおろし、睨みつけた。


茶髪の方は笑ってまあまあ、となだめるように言った。

?「落ち着いて。話は全〜部那津君から聞いたよ。これから僕らは仲間だ。よろしくね。」

『…仲間というならば名を名乗れ。』

殺気を絶えず出していると、今まで終始無言だったチリチリ髮のやつがいきなり笑い出した。

?「あっはっはっはっはっは。確かにお前の言う通りだ。失礼した。
俺の名前は坂本龍馬。こいつの名前は高杉晋作だ。よろしくな。」




坂本龍馬!高杉晋作!

大物じゃないですか。




あーあこれでこいつらと一緒に居るとこ見られたら完全に寝返ったと思われるな。


…いや、どうせ戻らないんだからこんな心配しちゃいけない。期待しちゃ、いけない。