私と透は、気づいたときにはもう一緒にいるのが当たり前になっていた。






私たちが2歳くらいのころ、

たまたま家が近くだったから、

親同士の交流が増え、
次第に私と透も仲良くなっていった。







気づけば透が傍にいて、

ずっと、離れていったりなんかしないんだって、

1人私だけ、思っていたことだった。







小学校五年生になり、

私は現実をみた…というか、

"ずっと一緒にいられる"

のが当たり前だなんて考えをなくした。





幼稚園のときは、
男女の仲なんて意識していなかったし、
小学校低学年のときもそうだった。






それはいつになっても続くんだって思ってたけど、

それはどうやら私の思い違いだったようだ。








「なんで七海ちゃんは男子とばっかり遊んでるの?」






私からすれば、むしろなぜ女子同士でしか遊ばないのかが疑問になるところだったが、

そこはあえて言わないでおいた。






「なんでって…楽しいからだよ」






感じたことを、そのままに告げると、

質問をしてきた女子がこんなことを言う。