傘をどうぞ。


小さいけど、鋭く尖った彫刻刀で持ち手にどんどん彫っていく。

滑るようになめらかで、なにより

ほんのり微笑んで、作業をしている彼女が可愛かった。

そいういえば、彼女の名前を聞いていないな…

「あの、今更ですがお名前はなんていうんですか?」

彼女は静かに手を止めた

「私の名前は時雨です。」