幕末の狂い咲きの桜の下で…




「黒羽。大丈夫か?」



以蔵は一番気になることを最後に問うた。






『大丈夫』



以蔵に心配をかけて申し訳無さそうなに眉を下げるが、黒羽は微笑んで返した。



その顔に以蔵は安心と少しの違和感を抱いたが特に気にせず、早く帰ってこいよ。



などと、帰ってくる前提に黒羽を送り出した。



龍馬、桂、稔麿は以蔵の横でそれぞれブツブツ言ってるが気にしないでおこう。




『またねっ』



鴨、土方、総司、一、山崎、そして外にいた新見はその黒羽の後を追うが、土方と総司は獲物(龍馬達)をずっと見ていた。




『鴨。』



屯所が近づくにつれて黒羽の眉がどんどん下がってくのに鴨は気づいていた。




黒羽の頭に手を乗せ大丈夫だ。と言うと黒羽は小さく頷き鴨の袖を掴んで歩いた。