だから、そのためだけに俺のかばんを持たせる。
…罪悪感半端ねぇよ。
+ + + +
一緒に乗った電車では、あいつはあっという間に潰されてしまいそうだった。
俺も守ろうとはしたけど…ずっとあの体制はキツいわ。
…でも正直、一番キツかったのは、あいうに寄りかかってた時。
距離が近すぎて、俺の心臓、あいつに聞こえてねぇかって、不安で心拍数はもっと速くなった。
電車から降りたとき、あいつは降りさせちゃってごめんねとか言ったけど。
俺はもともとそうするつもりだったぜ?
…こんな夜道のなか、女一人で帰すようなやつはいないと俺は思ってるから。
それなのに、俺の心配をするわ
なんも気にせず一人で先歩いていこうとするわ
…ほんっと、振り回されてる感じしかしねぇよ

