俺はちょっとだけ調子にのって、
その日のうちにあいつにメールを送ってみた。
―――――今すぐ下駄箱
放課後、あいつに会いたくなって
ふと呼び出してみた。
急に呼んで迷惑だったかもしれないけど、まぁいい。
そわそわしながら待っていると、階段をかけ降りる音が聞こえてくる。
……来たか。
あいつはハァハァと肩を上下させ、とても疲れている様子だ。
…入学式の時から薄々思ってはいたけど、体力ないにもほどがあるだろ?
俺はにやけそうになる口元を抑えるため、目付きを悪くしてしまう。
「遅い。なに待たしてんの?」

