好きだよ、匠くん。 私は、君になにかしたかな。 君を怒らせてしまったのかな。 「もう…匠くんと話せないのかな」 紡ぐ言葉はどれも君のこと。 誰より想う君のこと。 君を想う時は、 こんなにも辛くて、悲しい。 隼人くんに、言わなきゃ。 「やっぱり匠くんが好きなの」って。 「ふぅ…………!!」 口元を抑えても、何度だって溢れてくるんだ。 そんなとき。 バタンッ 「悠、いる!?」 ―――私の名前を呼ぶ、 隼人くんの声が聞こえる。