誰よりも、君が好き





その瞬間、私の顔は瞬く間に真っ赤になってしまうわけで。





「じゃ、よろしく」





意地悪な笑みを浮かべて去っていく匠くんをどうすることもできないまま、大きなため息をついてしまう。






「ハァー」


「どしたの?」


「あのね、今匠くんが…って、うわ!!」






隣からの応答に答えようとした瞬間、

私は驚きでよろついてしまう。






「おっと」




で、そんな私を支えてくれたのもまた…





「な、なんで隼人くんがここに…」


「んー?
 周り見てみなよー?」






へ?周り?





相手が隼人くんだということを一度隅に置き、言われた通りに周りを見渡してみる。








「…っな、なにこれぇ……」