瑪都流と、奇妙な援軍たち。
一定の間合いを挟んで、隣町の族、赤い特攻服の緋炎。
にらみ合いが始まる。さあ、どこから攻めようか。
そのときだった。横合いから声が割り込んだ。
「あなたたち、何をしているの!?」
女の声。よく通る声だった。
キレイな響きに、一瞬、気をそがれた。
姿を見た。襄陽の制服を着ている。着方がまじめだから、進学科か?
「って、おい、こっちに来るな!」
女が、すたすたと近寄ってくる。
オレたちと連中の間に割り込むみたいに。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…