一人きりの援軍がオレたちと合流した。
明るい色の髪に、垂れ目の男だ。瞳は朱い。
「初めましてだね~。おれ、長江理仁。文徳のタメで、親友だよ。よろしく~」
軽いノリのしゃべり方が、なんか疲れる。
緋炎の大量の増援も、バイクを止めた。
わらわらと、陣を組み始める。
人数だけは、そこそこいる。ザコばっかりみたいだが。
土手から身軽に近付いてくる男がいる。
グレーの詰襟。緩く波打った髪。
目は緑がかっている。彫りの深い顔立ちには笑みがある。
「ずいぶん戦力差があるみたいですね。加勢しましょうか、瑪都流の皆さん?」



