海牙が肩をすくめた。 「仮説に仮説を重ねて、どうなることやら。何ひとつ、確証はつかめないけどね。 ただ、願うことだけはできますよね。この一枝が分かれるにせよ、分かれないにせよ、別々の一枝が並走しているにせよ、どんな一枝であっても、未来がうまくいきますように」 鈴蘭が、師央が、うなずいた。