栗色の髪と赤っぽい茶色の目の、伊呂波家の血筋の色をした師央を初めて見たとき、オレに似た顔だと、自分でも思った。
師央が、くしゃりと顔じゅうで笑った。
そんな表情、オレはしない。師央だけの表情だ。
「嬉しかった。煥さんを初めて見たとき、銀色の髪、金色の目で、伯父さんから聞いていたとおりで。顔、覚えてないのに、なつかしくて」
笑った師央の両目から涙がこぼれた。
最初は信じられなかった。
いきなりパパと呼ばれて、意味がわからなくて、苛立った。
だけど、今はわかっている。オレのやりたいこと。
「オレが師央の運命を変えてやる」



