「あなたねぇ、人に向かって命令口調? 友達なくしますよ?」



友達? 最初からいねぇよ、そんなもん。


瑪都流だからって理由の仲間意識を共有できる相手は一応、数人いるが。



「小言は後で聞いてやる。今は時間がない。バイクの援軍が来る前に、ここのやつらを倒す。援軍も多くはない。暴れるぜ、烈花」



低く言い放てば応える、吠えるような三人の鬨の声。



体を動かしてる間は、いい。


研ぎ澄まされたトコロに行ける。


オレが、本当のオレになる。


退屈な日常が消える。



「行くぜ!」



オレは地面を蹴った。