「今朝、文徳からのモーニングコールで早起きさせられたよ。軽~く話は聞いてあるんだよね。もっかい、ゆっくり聞かせてもらえる?」
話のリズムが独特すぎる。
ふざけたと思ったら本題に入っていて、でも緊迫感のない口調。
顔を見ても、へらへらしている。
「ここで話せと?」
「まっさか~。昼休みでどう? 鍵なら、おれが借りとくからさ」
屋上を開けておく、という意味だろう。
「わかった。昼休み、直接行けばいいんだな?」
「そーいうこと。師央と鈴蘭ちゃんも、オッケー?」
オレの両隣で、二人がうなずいた。
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