ピシピシと軽い音が連なる。 おもちゃの銃弾は、狙いだけは完璧だ。左胸と頭部。 でも、無駄だな。 本物の銃弾でさえ防ぐオレの障壁をおもちゃの鉄砲で破ろうなんてのは、無鉄砲もいいところだ。 脚のバネをたわめる。一気に飛び出して、距離を詰めるために。 このまま突っ込んで、一撃ずつで沈めてやる。 抵抗するなよ。 ケガさせるのは好きじゃないんだ。