LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―



「そういう継承もあるのか。うちの場合、先代は祖父だった。オレがおふくろの腹の中で育つ間、祖父は逆に弱っていった。そして、オレが産まれた日に死んだ」



「そ、そうなんですか」



悪魔って二つ名は、意外と正確かもな。


能力の継承を思うとき、自嘲したくなる。



「スクールカウンセラーか。かったるいぜ。オレみたいなクズばっかり見るんだ。何人、入れ替わったっけな?


オレを更生させようと、必死で。勝手に泣いて、勝手に疲れて、勝手に辞めていく。でも、オレが追い出したみたいに言われた」



「あの、それ、いつのことですか?」