「ところで、今さらなんですけど、バンド名って何なんですか?」
確かに今さらな質問を、師央がしてきた。
兄貴が答える。
「瑪都流《バァトル》だ」
「え? それ、族名なんじゃないですか?」
「族を名乗ったこと、ないんだよな」
兄貴はおもしろそうに笑っている。
師央が説明を求める目でオレを見た。
「バンド名が独り歩きしたんだ。初期のファンに不良が多かったのもある。ファンが冗談で、下っ端だと名乗り出したのがきっかけだった。瑪都流の下っ端が勝手に急速に増えて、気付いたら、今みたいな大集団になってた」
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