「鈴蘭ちゃんは、おれとデートしない~?」 言いながら、理仁が師央を離れた。鈴蘭に近寄ろうとする。 危険を察した鈴蘭は、今度はオレを盾にした。 「お断りします!」 「照れちゃって~」 「照れてません! 煥先輩、何とかしてください!」 「何でオレが?」 「文徳先輩はおもしろがるだけなんです!」 いや、しかし、どうせよと? 「鈴蘭ちゃ~ん、一緒に帰ろう~」 「イヤです! 長江先輩よりは、煥先輩のほうがまだマシです!」 「おい、今、オレまでまとめてけなしただろ?」