「協力は、してやる。オレにできることなんて、戦うことだけだろうが」 言葉を放った後で、自分で自分に驚いた。 協力? 師央のために戦う? でも、直感的な言葉だった。必ずそうしなきゃいけない気がして。 ――守りたい―― 保護欲? ――命に代えても―― 何よりも大切? ――すまない―― 先に逝くから? 「煥さん?」 「何でもない」 胸騒ぎがする。 師央が生きる未来、という時代。 それに触れようとすると、なぜだろう? 不吉な予感に叫び出したくなる。