ここは、塾で、あたしはBクラス。
大体中2レベルほど。
あたしは10歳。
真くんは、Sクラス、最上で高3レベル。
真くんは16歳なんだけど。
真くんもあたしもちょっと頭が良かった。
真くんに、今日学校であったことを話す。
「そっか。澪夜、うち帰ろっか」
「うん!」
そう返事をすると、差し伸べられる。
あたしは素直に握って、スキップする。
「真くんまたねっ!」
そう言って家の前で手を振る。
「お母さんいるのか?」
「今日はいない。遅番だから」
母親は看護師で忙しく、
家に一人でいることは小さい頃から
多かった。
「そうか。んじゃあ、お邪魔していい?」
真くんはとても優しかった。
あたしが一人でいることを心配して、
家に居てくれた。
本当に兄妹みたいに仲が良かった。
あの日までは…

