「あんた面白いね」
「そう?それは褒め言葉だな」
希のこういう性格付き合いやすいから好きなんだ。自分の事ちゃんとわかって、相手のことも考えて動く。希はほんとに自慢の心友だよ
「ん?どした?」
「いや、なんでもないけど希って羨ましいなと思ったんだ」
「は?どこが?」
「色々だよ、あたしにはない何かを持ってる気がする。今まで一緒につるんできた友達の中でも一番私は希が好きだなってふと思った」
「な、なにそれ!?そんなの言われたらてれるし!やめてよねー!」
とかいいながら真っ赤な顔をしてとても可愛い
「ねぇ、高校卒業しても心友でいような」
「当たり前でしょ!音華はあたしがいないと生きていけないもんね!」
「なんだよそれ笑
あたしはちゃんと1人でも大丈夫だよ笑」
「嘘をおっしゃい!どこまでもあんたに着いていてあげるよ笑」
「おーおー、それはありがたいな」
「なんでそんなに棒読みなのよーー!」
「悪かった悪かった笑あたしも希に着いていてもらいたいから笑」
「き、急にそんな真っ直ぐな感じで言わないでよ笑てれるし!」
ほんと希って綺麗だな。色んな面でね。この子とは心友になれてよかったなって心から思える
「あ、授業始まるね。席に戻るわ」
あ、ほんとだ。希と話してると時間たつの早いなぁ。
「おっけー」
そして1時間目もおわり、2時間目になった。
「いってらっしゃーい!」
「はいはい行ってきますよっと」
ニヤニヤ笑いながら手を振る希に見送られあたしは健太と2人で図書室に向かっていた。まぁ昔から一緒にいて家も近いし親も仲いいから下の名前でずっとよびあってる。
「なぁ音華。お前って、まじで彼氏できたことないの?」
「うるさいな、ない」
「お前名前は可愛いのに性格男だもんな」
「うるさいなほっといてよ」
「ま、まぁそれだ。女の子なんだからさその…可愛いと思うし!性格以外だぞ!?性格は完全に男だけどな!ふん!」
「な、なんだよ…急に…」
こんなこと言われたこと無かったし言われたら照れる。
そして何故か健太も顔が赤い
「そんなに赤くなるなら言わなくていいのに」
「は!?赤くねーし!暑いだけだし!それに別に女の子だから可愛いって言っただけだし!お前男って言われて可哀想だから言っただけだし!」
健太はハァハァいいながら勘違いすんなよ!とか言ってるし
ふん!いいもん別にあたし可愛くないし!健太のやつ逆ギレしやがって!!
「もういいから早く図書室いってりっくん資料とりにいこうぜ」
「はじめっからそのつもりだしお前が変なこと言うからだろ」
「もう!いいからいくぞ!」
健太は昔からこういうやつだった。すぐに怒鳴るし自分勝手で、でもさっき可愛いって言ってくれたのは冗談でも嬉しかったなぁとか思ってるあたしでした