そんな狂った両親から生まれたから、当然俺も狂ったわけで。

 母の言うとおり、2、3歳では話せないような内容の話も普通に話せていたし、漢字も書けるようになっていた。

 父の知り合いの政治家に経済関係のことを教わっていたから、子供が理解できないようなことを理解していた。

 どうやら両親(狂った人間)の知り合いも狂った人間らしい。
 普通2、3歳の子供に経済の話をするか?と度々疑問に思う。



 普通の親ならそんな異常なほどに賢い子供を気持ち悪がるが、いかんせん、うちの親(及び親の知人)は普通じゃない。

 理解したことを復習するように口に出せば、俺の脳内構造に疑いをかけることもなく手放しで俺を褒めた。

 小さい頃の俺はスポンジのように教えられたことを吸収し、それに興奮した両親や両親の知人はあらゆる知識を俺に与えた。