*** ガラッと勢いよく教室のドアを開ければ、楽しそうなクラスの人の声が聞こえる。 おはよーっ、なんて言ってくぐり抜けてすぐ蛍のとこへ。 「蛍!遠野のこと知ってる!?」 『おはよう、ぐらい言えよ』 ぐさっと蛍のツッコミが入って、へらへらっと笑った。 やっぱり少し、唐突すぎたか。 『んで?』 「遠野!遠野誠って知ってる!?同じ部活なんだよね!?」 私ははっきりと大きな声で言った。