そんな怒らなくたって……。 少しだけ凹んだ私を見て、遠野は小さくため息をつく。 私と遠野で今日、どれだけため息ついたんだろうね。 「………………帰る」 「……………っ!」 遠野がパシッと私の手を掴んだ。 ぎゅっと握られてる手は、やっぱりわずかに暖かい。 よくよく近くに行ってみれば、少しだけ息も荒いかもしれない。 ………急いで私のとこに来てくれたんだ。