「………もう、起きてよ」 ふにっと遠野の頬を引っ張ると少しだけ動いた。 おっ、起きるかも! 「起きてー」 そう言って、引っ張る手を止めない。 ふにふにしてるよ、この人の頬。 あれ、でも頬が柔らかいと変態って言ってたよね………。 …ダメじゃん。 『ん………』 「よしっ、覚めたかな!!」 なんて喜んだのはちょっとだけ。 『……やだ…………』 そのまま遠野は寝言?を言って、 頬を引っ張ってた私の手を掴んだ。