GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~




「……もー、うっせぇよ」


コイツらには頭があがんねぇよ。


「快二くんは告白しないの?」


「するかよ」


「周りには気持ちモロバレなのに?」


「…………」


チラッと城薗と准を見る。まだ楽しそうに話してる2人。


「最近思うんだけど……志摩くんもまんざらでもないんじゃない?」


古田が呟く。


「てことは、快二くんと志摩くんライバルになるってこと?」


野村の言葉に俺は返事をする。


「……もうなってる、と思う」


気のせいじゃない。


前のアイツなら教科書借りてそのまま教室に帰ってた。だけど、今は違う。


准は城薗のことが……。


「快二くんもモタモタしてらんないね~」


「奈央を傷つけるようなことはしないでよ?」


「分かってるよ」


そこへ、准との話を終えた城薗が帰ってきた。


「お待たせっ」


顔は最高にニヤけている。