だけど、そのお母様は三年前に病気で亡くなってしまった。

でも、寂しくはないよ。

家の周りには、大切なお友達が沢山いるから。

「ミャ〜」

「ん?」

すると、私の足元に首に赤いリボンを巻いていて、黒い毛なのに足元だけが白い毛の猫が頭をすり寄せていた。

「どうしたの?」

私は、その子を抱き上げる。

「もしかして、迷子かな?」

瞳の色は、綺麗はスカイブルーだった。

でも、こんな瞳の猫見たことないかも。

「ミャ〜」

子猫は、軽く私の頬を舐める。

「か、可愛い!」

どうしよう、今すぐこの子を連れて帰りたい。

だけど、リボンが付いてるってことは、飼い猫だよね?

私は、辺りを見回し飼い主であろう人を探すけど、飼い主らしき人は見当たらない。

「やっぱり、迷子なのかな?」

「ミャ〜」

すると、猫は私の手の中で体を動かすと、私の肩の上に飛び乗る。