ヴァンパイア・リーベ

「じゃぁさ、邪魔だから死んでよ。君が居るとシェイドが帰らないからさ」

「レドっ……!貴様ぁぁぁっ!!」

俺は、レドを睨みつける。

「そんな怖い顔すんなよ、どうせ人間なんだ。俺が殺さずともいずれ死ぬ存在だけど、邪魔な者は早く片付けないとね」

「お前だけは……、絶対に許さねぇぇぇ!!」

倒れ込んだフェイは、俺に手を伸ばそうとしていた。

「言っただろシェイド、これは幻なんだよ」

ジェドは、しゃがみこむと俺の髪を引っ張る。

「くっ!」

「恋だのなんだの、そんなの全て幻だ。お前は何も分かってないんだよ。お前がこんな事をしなければ、あの女は死なずに済んだんだ」

「っ!」

「お前が殺したんだよ」

ジェドが俺も耳元でそう囁く。

俺がフェイを殺した。

「ごめん……フェイ……」

俺は、フェイから目を逸らす。

だけど、フェイは真っ直ぐ俺を見つめてきて、ゆっくりと首を横に振った。

「シド、こいつを運べ」

「分かった」

「なぁジェド兄さん、この女はどうすんのさ?」

「時期に死ぬだろ、この出血の量なら」

俺は、絶望を感じた。

俺の勝手な行動のせいで、フェイが死ぬことになったんだ。