ヴァンパイア・リーベ

「がっ、はっ!」

「シェイドっ!」

俺は腹を抱えて、その場にうずくまる。

その拍子に、手に持っていた小瓶が地面へと落ちる。

「そんな薬を飲んで、本当に人間になれるとでも思っていたのか?」

シドは、その小瓶を拾い上げると、小瓶をジェドへと渡す。

「こんな物……」

ジェドは、小瓶を持つ手に力を入れその小瓶を破壊する。

「て、てめぇ……」

「これで、お前が人間になる手段はなくなった。大人しく俺達と来てもらうぞ」

レドが俺の元へと歩きだしたとき、フェイがレドの前に立ちはだかる。

「なに、君?」

「し、シェイドを連れて行かないで!」

「フェイっ!」

「まだそんなこと言うの?君さ、今の状況分かってるのかな?」

「私はどうなっても構いません。だけど、シェイドだけは自由にしてあげてください!」

レドは、シド達の方へ視線を向けると、何かを決めたようにフェイに近寄る。

「本当に君はどうなってもいいんだね?」

「は、はい!」

「や、辞めろフェイっ!」

俺は、フェイに手を伸ばす。

「ふーん、じゃぁさーー」

「っ!」

レドはフェイに近寄ると、右手を軽くあげ爪を鋭い爪へと変形させると、その爪でフェイの腹を貫いた。

「ふ、フェイっ!!!」

フェイは、お腹を抑えてその場に倒れ込んだ。