ヴァンパイア・リーベ

「何でって、そんなの決まってるだろ?」

「君を迎に来たんだよ、シドと一緒にね、父様に頼まれて」

「親父に?!」

何で親父が俺なんかを?

でも、今はそんなことどうでもいい。

今はフェイのことを助けないと!

「フェイに手を出すなよ!フェイに手を出したら、許さないからな!」

「へぇ。俺たちよりも下のお前が、俺達にそんな口を聞いても良いのかな?」

「そんなの知らねぇよ!もう俺はお前達と縁を切るんだ。薬を飲んでフェイと暮らすと決めたんだよ!」

「シェイド……」

俺は、優しくフェイに微笑みかける。

「馬鹿らしい、人間と恋に落ちるなんて、ほんと君は信じられないよ」

「人を愛したことのないお前たちに何が分かんだよ……!」

「分からないさ、人を愛したところで一体何を得るというんだ?俺達は誇り高き吸血鬼一族だ。誇りも何もない、ただ殺し合いをする人間たちを好きになって、お前は何かを得たのか?」

「シドの言う通り、人間たちは簡単に友を裏切り殺し合いをする。だけどフェイは違う!フェイは俺に色んなことを教えてくれた。俺に愛することを教えてくれたんだ!」

だから、俺はフェイと共にいることを選んだんだ。