ヴァンパイア・リーベ

小瓶を再びポケットにしまい、俺はある家へと向かって歩き出す。

俺が唯一愛した彼女の元へとーー

少し歩いた先に、一つの灯りが見えた。

「やっと、ここまで来た」

俺は、その灯りが見える家の扉の前へと立ち、その扉を軽くノックする。

「フェイ、俺だ」

俺は、愛しい人の名前を呼ぶ。

しかし、中に居るはずの彼女から返事が返って来ない。

「フェイ?」

俺は、ゆっくりとドアノブに手をかけ扉を開ける。

「フェイどうしーー」

「来ちゃダメっ!」

扉を開きかけた時、フェイの声が部屋の中に響いた。

「フェイ?!」

俺は、開きかけていた扉を思いっきり開ける。

そして、俺は目の前の光景に目を見開く。

「遅かったな、シェイド」

「来るのが遅いから、待ちくたびれたよ」

「な、なんで……。何でお前らがここに居るんだよ!」

俺の目の前に居たのは、俺と同じ吸血鬼のシドとレドの兄たちだった。