「ミャ〜」

そして、私の頭に自分の頭をすり寄せる。

「凄い懐かれてる……」

でも、とりあえず子供達の所へ行こうかな?

そろそろお話の時間だしね。

私は、子猫を肩の上に乗せたまま、子供達が集まる広場へと向かった。

「あっ!リーラお姉ちゃん!!」

「こんにちは、皆いい子にしてたかな?」

「はーい」

子供達は元気に手を上げる。

「今日のお話わね、吸血鬼と人間の恋についてのお話だよ」

「吸血鬼と人間の?」

「そうだよ」

このお話は、お母様から聞かされた話で、本当にあった出来事みたい。

「じゃぁ、話していくね」

子供達は、私の近くに集まると、その場に座り出す。

すると、私の肩の上に乗っていた猫は、私のすぐ隣に座る。