「パフェ食べるって、」 「泣いた時には甘いもんな」 いやそれ違うから。疲れた時には、だから。え、ちょっと待って。腕引かれてるんだけど、本気で行くつもり? 「なんかあったら、連絡来るだろ」 呑気すぎる。 「……あ、私スマホ置いてきちゃった」 「抜け出したからなー」 ──なんなんだ、もう。 「奢りね。財布持ってきてないから」 「初めからそのつもりだっつーの」 結局。彼に連れられて、カフェに来てしまった。あ、いちごのパフェ美味しそう。 「好きなの選べよ」 「いちご」 「即決だなオイ」