君のいいところ、1つしか思いつかない。







ずっとずっと怖くて、でも幸せで、あたしを悩ませていたこの感情は、



口にしてみれば、たった2文字のシンプルな言葉で。






「えっ…」





驚いた表情の晴。






「あたし……晴の、特別になりたい」










顔を見れなくて俯くと、窓側にいた晴が教室の入り口にいるあたしに近付く足音が聞こえる。






瞬間、グッと抱き寄せられた肩に、ふわりと晴の体温に包まれた。