「やっぱり先生と、ちゃんと話したほうがいいと思う」 そう言うと少し曇るその表情。 震える手で、キュッとスカートを握る。 「あたし、蓮のこと好きだった」 緊張して、怖くて、でも口にした瞬間すっきりした気がした。 喉につかえていた何かが取れたみたいに。 蓮の顔を見てしまったらきっと何も言えなくなってしまうから。 俯いて、口を開く。