思ったよりも早めにトイレから出た達さん。


洗い物終わってないからヤバい。



「あたし...何かここに落としたかと思ったけど、単なる勘違いでした。


ごめんなさい。


すぐに食器洗いを再開させます」


そう言ったあたしは慌てて台所に戻った。




洗い物が終わり、タオルで手を拭く。


達さんの様子を盗み見る。



よし、いつもの定位置でテレビを見ている。



あたしは覚悟を決め、包丁を取り出した。



未だ彼はあたしが近くに居る気配を感じてない。



よし!と、最後の最後に決心したあたしは、達さんに近づくことにした。




「もうあたしはこんな生活たくさんなんだ!!


あんたなんか死んでよ!」