それから数週が過ぎた。



もう達さんに優しさなんて残ってないことがわかった。



必要最低限の事しか喋らなくなったし、こき使われることが多くなった。



ただあの行為だけは毎晩続けている。


達さんがその気になればだけど。



毎日毎日行為が終われば、彼に冷たくされて捨てられるのが嫌だ。



あたしを見捨てた家族が嫌い。



一番嫌なのは、何もできない自分。




もういいや。



自分は将来もうまくいきっこないんだ。


ここで命を絶とう。




そう固く決心し、あたしは最後の日記を書いた。





日記を書き終わると、どう死ぬかを綿密にシミュレーションする。