「達、まさか美緒ちゃんの事名前で呼んだことがないんじゃないの?」
悠真さんが正也さんたちと話してるのが聞こえるが、達さんは何も言おうとしなかった。
「これ。運べ」
と、皿を指しながら言った達さん。
さっきリビングに来たんだから、その時に一緒に持っていけば良かったのに。
そう思ったけど、言えるはずがなかった。
「あまり3人とは話すな」
運ぼうとしたら、怖い声で言われた。
聞き返すことはできず、一瞬だけ振り返るだけだった。
やっぱりこういう時の彼の目は怖い。
だけど話さないようにするのは無理だ。
一矢さんがあたしに話しかけてくれるから。
愛想よくしろって言ったのはそっちだよ?
「どうぞー」
心の中で不満を叫ぶと、あたしは3人の前に彼の作ったつまみを置いた。
そしてさっき座ってた所に座り直す。


