達さんはあたしのいる部屋に入ってきて、少し進むと座った。
あたしとの距離を十分にとってくれている。
「明日、会社の同僚を連れてくる。
いいか?」
...あたしはここの住人じゃない。
何で聞いてくるの?
ますます彼がわからなくなる。
「...別にこれは聞くことじゃないな。
お前に手伝いをしてもらいたい。
やってくれるか?」
それってただ単に、こき使われるって事だよね。
あたしは達さんの特別な存在じゃない。
だからいちいち聞いてこなくていいじゃん。
それともあたしに何かを期待させるため?
まぁ別にいいけど。
あたしは希望を持つだけ無駄な生き物なんだから。
あたし...聞きたくなってしまった。
彼があたしに優しくしてくれる理由を。


