あたしはさっきの事を鮮明に思い出し、涙が溢れた。
と同時にノートを閉じた。
すぐに止まりそうな涙を、止めるために。
いつの間にかあたしは眠っていた。
体育座りをして。
それに気づいたのは、朝達さんに起こされた時だった。
「ほら、飯」
昨日の事が無かったように、彼はご飯を置く。
「ありがとうございます」
あたしも彼のように、応えようとする。
だけどやっぱり気づかれるものは気づかれる。
何も言われなかったけど。
彼はあたしの様子を少しだけ観察したら、仕事に向かったようだ。
冷えないうちにご飯を食べるあたし。
いつも通りご飯は美味しかった。


